
家計の見える化はアプリでなくても、手書きのメモでも始められます。50代一人暮らしが実際にやってみた方法と、続けるためのシンプルな考え方をお伝えします。
お金の管理をちゃんとしなければと思いながら、何年も経っていました。
家計簿アプリをダウンロードしては続かず、ノートを買っては白紙のまま、ということを繰り返していました。また失敗するのではという気持ちが先に来て、始める前から気が重くなっていました。
でも、いま振り返ると、続かなかった原因は家計簿そのものではなかった気がします。全部管理しなければならない・毎日入力しなければならない・完璧にやらなければならないという思い込みが、最初のハードルを高くしていました。
この記事では、家計簿より前の話をします。見える化という言葉の意味と、そこから始める最小の一歩についてです。
見える化とは何か|家計簿の前の一歩
見える化と聞くと、家計簿をきちんとつけることをイメージする方が多いかもしれません。でも、私が思う見える化は、もっとシンプルなことです。
今、自分が何にいくら払っているかを、自分がわかっている状態。
それだけです。
毎日の支出を細かく記録することでも、レシートをすべて保管することでも、アプリで自動集計することでもありません。なんとなく払っている状態から把握している」状態に変わること——それが見える化の本質だと思っています。
なんとなく不安という感覚は、多くの場合わからないから来ています。何にいくら使っているかわからない、毎月いくら出ていくかわからない、という状態が不安の正体であることが多いです。
見える化することで、わからないがわかった。では次にどうするかという状態に変わります。不安がゼロになるわけではありませんが、わかった上で考えることができるようになります。それだけで、気持ちがずいぶん軽くなりました。
まず固定費だけ書き出してみる
全部の支出を管理しようとすると、続きません。少なくとも私はそうでした。
だから最初に提案したいのは、固定費だけを書き出すという最小のステップです。
固定費とは、毎月決まって引き落とされる支出のことです。スマホ代・保険料・電気代・ガス代・インターネット回線・サブスクリプション——これだけです。食費や日用品は今は関係ありません。
紙一枚を用意して、思い出せる範囲で書き出してみてください。金額がわからなければ空欄でいいです。何があるかを把握するだけで十分です。
作業時間は15〜30分あれば十分です。
書き出してみると、不思議なことが起きます。これ、高いな・これ、何のサービスだっけ・これ、使っているのかなという感覚が、自然に湧いてきます。
それが見える化の効果です。書く前にはなかった気づきが、書いただけで生まれます。
固定費を書き出した後の見直し方については、こちらの記事でまとめています。

方法は何でもいい|手書き・アプリ・スプレッドシート
見える化の方法は、手書きでもアプリでも、どちらでも構いません。一番大切なのは自分が続けられることです。
デジタルが苦手な方・書くことが好きな方に向いています。
ノートでも、メモ帳でも、チラシの裏でもいいです。書く行為そのものに意識を向けるという効果があり、書きながら気づくことが多いのが手書きの特徴です。
シンプルな使い方としては、A4の紙を横に置いて、左に項目名・右に金額を書くだけ。それだけで固定費の一覧が完成します。
デメリットとしては、計算や集計が手間になること。合計を出したい場合は電卓が必要です。
銀行口座やクレジットカードと連携して、支出を自動的に集計してくれるアプリです。入力の手間を最小にしたい方に向いています。
一度設定してしまえば、毎月の支出が自動的に記録されていきます。カテゴリー別の集計・グラフ表示など、手書きでは手間がかかる機能が揃っています。
スマートフォンが手元にある方・ある程度デジタル操作に慣れている方には使いやすい方法です。
デメリットとしては、初期設定に少し手間がかかること。連携できる金融機関・カードに限りがある場合があること。有料プランでないと機能が制限されることもあります。
自分でフォーマットを自由にカスタマイズできるのが特徴です。PCを普段から使っている方・自分だけの管理表を作りたいという方に向いています。
Googleスプレッドシートであれば無料で使えます。関数を使えば自動計算もできます。
デメリットとしては、フォーマットを自分で作る必要があること。最初の設計に少し時間がかかります。
しっかり貯金ブタどれが正解というわけではありません。続けられる方法が、自分にとっての正解だと考えてみてください。
私がやっている見える化の方法
一つだけ、私の実例をお伝えします。
最初にやったのは、アプリでした。ダウンロードして、銀行口座を連携して、一か月ほど使ってみました。確かに便利だったのですが、連携できない口座があったり、カテゴリーの自動分類が自分の感覚と合わなかったりして、なんとなくしっくりこないまま使わなくなってしまいました。
次にやったのが、手書きでした。A4の紙一枚に、毎月の固定費だけを書き出す——それだけを続けました。
結果として、これが一番しっくりきました。
月に一度、15分くらいで書き終わります。合計を出して、先月より増えていないか確認する。それだけです。食費や日用品は書いていません。完璧ではないけれど、大まかにわかっている状態を保てています。
今は固定費の手書きを続けながら、銀行口座の残高だけアプリで確認するという使い分けをしています。完璧に一つの方法でやらなければとこだわらなくなってから、続くようになりました。



完璧にやらなくていい、大まかにわかれば十分です。
続けるための3つのシンプルなルール
見える化を始めると、続けなければというプレッシャーが生まれることがあります。でも、続けることよりもやめないことの方が大切だと感じています。意識している3つのことを共有します。
毎日記録できなかった週があっても、それで終わりにしない。
月に一度まとめて確認するだけでも、何もしないよりずっといい。完璧にやるよりやめないことを優先する。
家計管理の目的は、記録することではなく、現状を知ることです。
書いたという達成感より、今月はこれが高かった・先月より下がったという気づきの方が大切です。
確認できれば、記録の精度は二の次でいいと思っています。
固定費を一つ見直すと、翌月から支出が変わります。
その変化は、見える化していなければ気づけません。
スマホ代が下がった・サブスクを一つ止めたら、先月より○円変わったという変化が見えることが、続けるモチベーションになります。
見える化したら、次のステップへ
固定費を書き出した。現状がなんとなく把握できた。では次は何をするか。このブログで扱っている内容を、見える化の次のステップとして案内します。
■固定費を見直したい


■もう少し家計管理を続けてみたい
■銀行口座もすっきりさせたい
■毎月のお金の動かし方を仕組みにしたい
■まず今日、固定費を一枚の紙に書き出してみてください



