
家計簿が何度やっても続かなかった50代が、試してみた方法の正直な話です。完璧を目指すのをやめたら、ようやく自分に合う形が見えてきました。
家計簿が続いたことが、ほとんどありませんでした。
毎年1月に今年こそと思って始めて、2月には空白が増えて、3月には存在を忘れている——というパターンを、何年繰り返しただろうというくらい繰り返してきました。
意志が弱いから続かないと思っていた時期もありました。でも今は少し違う考え方をしています。
続かなかったのは、方法が自分の生活スタイルに合っていなかっただけだったのかもしれない、と。
この記事は、続かなかった経験がある前提で書いています。家計簿のつけ方を上から目線で教える記事ではなく、私も何度も失敗して、今こういう形に落ち着いたという記録です。
続かなかったのは方法が合っていなかっただけかもしれない
家計簿が続かない理由として、よく言われるのが三日坊主・意志が弱いという話です。
でも私が感じているのは、そういうことではないということです。
毎日入力が必要・細かく費目を分類しなければならない・すべての支出を記録しなければ意味がない——そういう前提で家計簿に取り組んでいると、一日入力を忘れた時点でもうダメだという気持ちになります。完璧にやれないなら意味がないという感覚が、続けることを難しくします。
続けられる家計管理の唯一の正解は、自分が続けられる形というのが、いろいろ試した末の私の結論です。
細かくなくていい。毎日じゃなくていい。すべて記録しなくていい。
その前提に立って考えると、自分に合う形はどれかという問いに変わります。
私が試して続かなかった方法
いくつかの方法を試して、続かなかった経験を正直に書きます。
レシートを保管して、ノートに貼っていく方法を試しました。几帳面な感じがして、最初の1週間はうまくいきました。
でも、レシートをもらい忘れた日・現金を使わなかった日・外出しなかった日と続くと、今日は貼るものがないという日ができます。それ自体は問題ないのですが、ちゃんとやっていないという感覚が積み重なって、ある日ぷつりとやめてしまいました。
アプリをダウンロードして、銀行口座・クレジットカード・証券口座を連携しました。これで自動的に集計されるという期待がありました。
最初の2か月はよかったのですが、連携できない口座があることに気づき、その分だけ手動入力が必要になりました。連携できている口座の記録と手動入力の記録が混在するようになり、どこまで正確な数字かがわからなくなって、見るのが億劫になりました。
食費・外食費・日用品・交際費・医療費・交通費・衣料費・娯楽費・教養費・雑費という細かい分類で記録しようとしました。
分類に迷う支出が必ず出てきます。コンビニで買ったコーヒーは食費か飲料費か・本は教養費か娯楽費か——迷い始めると入力が止まります。迷っている時間が増えて、入力するのが面倒になっていきました。
毎日は無理だから週に一度まとめてと決めてみました。でも週に一度のまとめは、1週間前の細かい支出を思い出す作業になります。思い出せない支出が出て、だいたいこのくらいという曖昧な数字が増えていきました。そうなると記録の意味が薄れる気がして、またやめてしまいました。
振り返ってみると、一番続かなかったのは完璧にやろうとしていた時期でした。
しっかり貯金ブタ完璧を目指すほど、できなかったときのハードルが高くなってしまいます。
今続けられている形
試行錯誤の末に今落ち着いている形を、正直に書きます。
これが最善の方法とは言いません。
私には続いているという一例として読んでください。
月に一度・30分・固定費と大まかな変動費だけ確認する
やることはこれだけです。
毎月の固定費(スマホ・保険・電気・ガス・光回線・サブスク)を一覧で確認して、先月と変わりがないか確認します。変動費は食費・日用品・外出・その他という4つだけの大まかな分類で、クレカの明細からおおよその金額を把握します。
細かい費目分けはしません。食費がだいたいいくらだったか・日用品以外にまとまった出費がなかったかという確認で十分だと感じています。
所要時間は30分程度。コーヒーを淹れて、月末か月初にやる、という習慣になっています。
この形は、『お金の見える化』で書いた固定費を書き出すだけに、変動費の大まかな確認を少し足しただけのものです。完璧な家計簿とは程遠いですが、今の自分にはこれで十分です。


続けやすい方法の選択肢|向いている人の特徴で整理
私の方法が全員に向くわけではありません。自分に合いそうなものを選ぶ参考として整理します。
書く行為に苦がない方・デジタルが苦手な方・書くことで気づくという体験を大切にしたい方。費目の設計も自分で決められるため、自由度が高いです。
入力の手間を省きたい方・データで傾向を確認したい方。銀行・クレカと連携すると自動集計できます。ただし連携できない口座・カードがある場合は手動入力が残ります。
自分でフォーマットを設計したい方・PC作業に慣れている方。無料で使え、関数で自動計算もできます。初期設計に少し時間がかかります。
書くのが苦手な方・スマートフォン操作が得意な方。家計管理アプリの中にはレシートを撮影するだけで自動入力できるものもあります。
毎日・毎週の記録より、月単位でだいたい何にいくら使ったかを確認できれば十分という方。完璧な記録より把握できている感覚を優先する方に向いています。



どれもこれが正解ではありません。
試してみて、続かなければ別の方法に変えていい。続けること自体が目的ではなく、現状を把握できることが目的だからです。
続けるために捨てた”こだわり”
今の形に落ち着くまでに、いくつかのこだわりを手放しました。
【すべての支出を記録しなければならない】というこだわり
大まかな傾向がわかれば十分。現金でのこまかい支出はその他でまとめて構わないと決めました。
【費目分けが正確でなければならない】というこだわり
食費か外食費か迷う支出は、どちらかに入れればいい。迷うことに時間をかけない。
【毎日続けなければ意味がない】というこだわり
週に一度でも月に一度でも、確認できればいい。途切れても再開すればいい。
この三つを手放したとき、続けられる気がするという感覚が初めて出てきました。



大まかにわかっていれば十分。
把握できていれば、記録の精度は二の次です。
家計簿より先にやること
家計簿を何度やっても続かない方に、私が最初に提案したいのは、家計簿ではありません。
固定費を一枚の紙に書き出すこと。
スマホ代・保険・電気・ガス・光回線・サブスクだけ。
それだけを書き出して合計を出す。15分でできます。
これだけでも毎月の支出のうち、動かしにくい部分がいくらあるかという最低限の把握ができます。固定費が把握できたら、次は変動費。その先に、自分に合う形の家計管理が見えてくると思います。
家計簿は、その先でいい。続かない経験が何度あっても、また始めればいいだけです。




👉 銀行口座を整理したら気持ちも家計もすっきりした話(近日公開予定)
👉 給料日ルーティン|一人暮らし50代のお金の動かし方(近日公開予定)

