電力会社を切り替えると本当に安くなる?比較と手順

電力会社の乗り換えで月々の電気代が変わるか、実際に確認した記録です。新電力の選び方・地域別の注意点・賃貸の確認事項・乗り換え手順を整理しました。必ず安くなるとは限らない点も正直に書いています。

電気代が高いと感じながら、何年も同じ電力会社を使い続けていました。

乗り換えると安くなるという話は聞いていましたが、本当に安くなるのか・手続きが面倒ではないかという疑問から、ずっと後回しにしていました。

結論から言うと、安くなる可能性はあります。ただし必ず安くなるかどうかは、住んでいる地域・物件の条件・使用量・選ぶプランによって変わります。乗り換えれば絶対お得という話ではないことを、最初にお伝えしておきます。

この記事では、電力会社の乗り換えを検討した経緯と、地域別の選択肢・手順・注意点を整理します。

なお、料金情報はすべて2026年8月時点の参考値です。電力料金・燃料費調整額・再エネ賦課金は変動しますので、申し込み前に必ず各公式サイトの最新情報をご確認ください。

この記事の目次

電力会社の乗り換えとはどういうことか

2016年の電力自由化以降、家庭でも電力会社を自由に選べるようになっています。東京電力・関西電力などの大手電力会社(旧一般電気事業者)以外に、新電力と呼ばれる事業者が各地でサービスを展開しています。

乗り換えると停電しやすくなるのではという不安を持つ方もいますが、電力会社を乗り換えても、家庭まで電気を届ける送配電設備はこれまでと同じ一般送配電事業者のものを使用するため、新電力へ乗り換えたことを理由に電気が不安定になったり停電が増えたりするわけではありません。

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電力会社を変えても、コンセントや電気設備の工事は不要です。申し込みだけで切り替えが完了します。

乗り換え前に確認すること①|賃貸の一括受電問題

電力会社の乗り換えを検討する前に、まず確認が必要なことがあります。

賃貸住宅にお住まいの方は、一括受電の確認が先決です。

マンションやアパートが一括受電契約を結んでいる場合、入居者が個別に電力会社を選べないことがあります。検針票が手元にない場合や、電気料金を管理会社へ支払っている場合は、一括受電契約の可能性があります。乗り換えを申し込む前に、管理会社や大家へ確認してください。

一括受電かどうかの確認方法

  • 毎月、電力会社から直接検針票(または電気料金の明細)が届いているか
  • 電気料金をどこに支払っているか(管理会社・大家に支払っている場合は要確認)
  • 部屋の分電盤に「一括受電」「マンション電力」などの表示がないか

一括受電の場合は乗り換えができません。確認せずに申し込んでしまうと、無駄な手続きになってしまうため、必ず先に確認してください。

持ち家の場合は、基本的に乗り換えが可能です。

乗り換え前に確認すること②|自分のエリアで選べる電力会社

電力会社は日本全国で選択肢が異なります。まず自分の居住エリアの大手電力会社(旧一電)を確認し、そのエリアで使える新電力を調べることが出発点です。

日本の10電力エリアと各大手電力会社

エリア大手電力会社新電力の選択肢
北海道北海道電力複数の新電力が参入(冬の電力消費が多い特性に注意)
東北東北電力複数の新電力が参入
関東東京電力最も選択肢が多く比較しやすいエリア
中部中部電力複数の新電力が参入
北陸北陸電力新電力の選択肢はやや限られる
関西関西電力選択肢が多く比較しやすいエリア
中国中国電力複数の新電力が参入
四国四国電力複数の新電力が参入
九州九州電力複数の新電力が参入
沖縄沖縄電力選択肢が他エリアより限られる。
一部離島ではさらに限定的
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新電力の対応エリアは各サービスによって異なります。2026年8月時点の情報です。最新の対応エリアは各公式サイトでご確認ください。

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全国(沖縄と一部離島を除く)に対応している新電力もありますが、地域によって契約できる電力会社は異なるため、一人暮らしを始めるエリアが対象かどうかチェックしておくことが重要です。

地域別の特殊事情・注意点

  • 北海道:冬の電力消費量が多く、暖房での電力使用が大きい。使用量が多い月の料金変動に注意。
  • 北陸:新電力の選択肢が他エリアより少ない傾向がある。比較できる選択肢を確認してから検討を。
  • 沖縄・一部離島:沖縄県には沖縄電力だけでなくさまざまな新電力があるが、供給地域が「沖縄県」となっていても一部地域や離島は含まないこともあるため、あらかじめ確認しておくと安心。
  • 関東・関西エリア:最も選択肢が多く、比較サービスも充実している。検討しやすいエリア。

自分のエリアで使える新電力を確認するには、電力比較サイトにエリアを入力して絞り込むのが最も手軽です。複数のサービスが横断的に比較できます。

一人暮らし50代に向いている新電力の特徴

新電力は数十社以上ありますが、一人暮らしの電力会社は使用量が少ない傾向にあるため、基本料金0円や従量料金が割安な新電力が特に向いています。総務省統計局の家計調査によると、単身世帯の電気代は月平均約6,000〜7,000円程度とされています。

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一人暮らしの電力会社の選び方として、プランのタイプを整理すると判断しやすくなります。

タイプ別の整理(参考)

プランタイプ特徴向いている方注意点
基本料金0円型使った分だけ払う。使用量が少ない月は安くなりやすい在宅時間が短い方・使用量が月150kWh以下の方基本料金が安い代わりに従量料金が高めの場合がある
固定型(一般的な新電力)基本料金+従量料金の構成。大手電力より従量料金が安く設定されていることが多い毎月安定して電気を使う方・料金を予測しやすくしたい方使用量が少ない月は基本料金の割合が大きくなる
市場連動型電気の市場価格(30分ごと)に連動して料金が変わる電気使用の時間帯を調整できる方・節電意識が高い方市場価格が高騰したとき電気代が上がるリスクがある

一人暮らし向けの主要新電力の例(参考値)

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料金・プランは変更される場合があります。最新情報は各公式サイトでご確認ください。

■ Looopでんき(市場連動型・全国対応)

Looopでんきが提供するスマートタイムONEは基本料金が0円で使った分だけ支払うシンプルなプランとなっています。一人暮らしで電気使用量が少ない人は、電気代全体のうち基本料金が占める割合が多くなりがちなため、基本料金がかからない分お得になりやすいです。ただし市場連動型のため、電気代が変動するリスクがあります。

Looopでんきの公式サイトはこちら

■ シン・エナジー(固定型・全国対応)

シン・エナジー株式会社が販売する新電力サービスで、国内のほぼ全域を対象にしています。夜間・昼間使用に合わせた料金プランが特徴で、ライフスタイルに合わせた選択ができます。固定型のため料金の見通しが立てやすいです。

シン・エナジーの公式サイトはこちら

■ 楽天でんき(楽天経済圏との連携)

楽天市場・楽天カードを使っている方は、楽天ポイントとの連携ののメリットが生まれやすいです。楽天経済圏を使っていない方にはポイントメリットが小さくなります。

楽天でんきの公式サイトはこちら

■ CDエナジーダイレクト(電気+ガスのセット割)

一人暮らし向けのシングルでんきプランを設けており、電気とガスをセットで契約するとセット割引が適用されます。ガスも見直す方には検討の余地があります。

CDエナジーダイレクトの公式サイトはこちら

地域別の選び方・注意点

全国共通のアドバイスとして、自分のエリアの選択肢を比較サイトで確認するが最初の一手です。その上で、地域ごとの事情を把握しておくと判断しやすくなります。

関東エリア(東京電力管内)

最も新電力の選択肢が多いエリアです。
比較サービスも充実しており、同条件での価格比較がしやすい環境です。競合が多い分、新電力各社の料金競争が進んでいます。

関西エリア(関西電力管内)

関東に次いで選択肢が多いエリアです。
関西電力の料金体系は関東と異なる点があるため(最低料金制を採用等)、比較の際は関西エリア向けの料金プランで確認することをおすすめします。

東海エリア(中部電力管内)

複数の新電力が展開しています。
CDエナジーダイレクト(中部電力と大阪ガスの合弁)など、地域性を活かしたサービスもあります。

九州・中国・四国・東北エリア

選択肢はあるものの関東・関西より少ない傾向があります。
全国対応の新電力(Looopでんき・シン・エナジー等)が実質的な比較軸になることが多いです。

北陸エリア(北陸電力管内)

新電力の選択肢が他エリアより限られています。
比較できる新電力を確認した上で、「現状維持か乗り換えか」を判断することをおすすめします。

北海道エリア(北海道電力管内)

冬の暖房による電力消費が大きい特性があります。
市場連動型プランは暖房需要が高まる冬季に価格が上昇するリスクがあるため、固定型プランとの比較が特に重要です。

沖縄エリア(沖縄電力管内)

選択肢はありますが、供給エリアが沖縄県となっていても一部地域や離島は含まれないこともあるため、あらかじめ確認しておく必要があります。選択肢の数は本土エリアより限定的です。

乗り換えの手順

電力会社の乗り換えは、基本的に以下の流れで完了します。工事不要・停電なしで手続きできます。

STEP 1|現在の電気料金を確認する

検針票かキャリアのWEBサービスで、毎月の使用量(kWh)と支払額を確認します。
この数字が比較の基準になります。

STEP 2|比較サイトで自分のエリア・使用量を入力する

電力比較サイトにエリアと月間使用量を入力すると、候補の新電力の料金試算が表示されます。
現在の料金と比較して、差がある場合は乗り換えを検討します。

STEP 3|乗り換え先の新電力に申し込む

選んだ新電力の公式サイトから申し込みます。
申し込みには供給地点特定番号(22桁の番号)が必要な場合があります。
検針票に記載されています。

STEP 4|切り替え完了を待つ

申し込みから切り替え完了まで、通常1〜2か月程度かかります。
旧電力会社への解約手続きは、多くの場合、新電力が代行します。
切り替え後の初回明細で料金の変化を確認してください。

乗り換えで気をつけたいこと

① キャッシュバックが多いからだけで選ばない

乗り換えキャッシュバックが魅力的に見えても、月々の料金が高ければ長期的にはお得でないことがあります。
キャッシュバック後の月額料金を計算してから判断することをおすすめします。

② 市場連動型プランは安くなるときだけではない

市場価格が高騰するタイミングには料金も上がるため、電力消費の時間調整が不可欠。電気の使い方を柔軟に変えられる方には向いていますが、毎月一定額の見通しを立てたい方には固定型の方が合っている場合があります。

③ 解約手数料・縛り期間を確認する

新電力によっては解約手数料が設定されている場合があります。申し込み前に条件を確認してください。解約手数料0円のサービスは、試しやすいというメリットがあります。

④ 安くなると思ったが、変わらなかったケースも

使用量が非常に少ない月(電気をほとんど使わない夏・春)や、燃料費調整額の変動によって、期待したほどの差が出ないこともあります。1〜2か月の明細で確認してから評価することをおすすめします。

まとめ

電力会社の乗り換えで電気代が変わる可能性があるかどうかは、まず自分の地域・物件・使用量という条件を確認してからわかります。

賃貸の場合は一括受電の確認を先に。
比較サイトで自分のエリアの料金を見て、差があれば検討する。
——この手順で進めると、乗り換えてみても変わらなかったという失敗を防ぎやすくなります。

電気と同様に、ガス会社の見直しも合わせて検討すると光熱費全体の変化が大きくなりやすいです。

👉 ガス会社の見直し方|一人暮らしに合うプランを選んだ記録 (近日公開予定)

👉 電気代が高い月に見直したこと|50代一人暮らしの記録 (近日公開予定)

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