
一人暮らしに固定電話はまだ必要か。迷ったときに考えたことを記録しました。
2026年4月の値上げやサービス終了の動きも整理しながら、筆者なりの判断のポイントをまとめています。
社会人になり、自分で暮らしを始めてから30年以上が経ちます。7~8年前までは固定電話を契約していましたが、スマートフォン一つで生活が完結することがわかってからは、必要性を感じる場面もなく、暮らしてきました。
2026年4月に固定電話の基本料金が値上げされたというニュースを見て、そもそも固定電話は、今の時代にどういう人にとって必要なのかを一度きちんと整理してみたくなりました。この記事では、断定はせず、私が考えた判断のポイントを書いていきます。
固定電話|今どのくらいの世帯が持っているか
総務省の調査によると、固定電話の世帯全体の普及率は55.1%で、前年の58.1%から3.0ポイント減少しています。全世帯のうち4割強が固定電話なしという状況です。
つまり、固定電話を持たない一人暮らしは、決して珍しい選択ではなくなっているということです。とはいえ、まだ半数以上の世帯が固定電話を持っているというのも事実です。なくて当たり前でもあって当たり前でもない、ちょうど過渡期にあるのだと感じています。
2026年|固定電話は何が変わったか
2026年4月から、固定電話の基本料金が月1,870円から2,090円へ値上げされました。約30年ぶりの本格的な値上げです。たった220円と感じるかもしれませんが、ほとんど使っていない固定電話にとっては、じわじわと効いてくる金額です。
値上げの背景には加入電話の利用の大幅な減少があり、NTT東日本エリアでは2026年5月1日以降、加入電話の新規販売が順次終了し、2027年3月31日以降はサービス自体も順次終了する予定です。西日本エリアでは2035年頃までに、光回線やモバイル回線を使った代替サービスへの移行が進められる方針です。
つまり、値上げそのものよりも、今までと同じ形の固定電話というサービス自体が、今後の数年で大きく姿を変えていくという流れの方が、判断材料としては大きいと感じています。
固定電話|まだ必要と感じる理由を整理してみた
固定電話を残す理由になり得るケースを、整理してみます。
親がスマートフォンに不慣れで、固定電話が唯一の連絡手段になっているご家庭は少なくないと思います。この場合、固定電話をやめることは連絡手段そのものをなくすことに直結するため、慎重な判断が必要だと感じます。
ローンの申し込みや一部の契約書類で、固定電話番号の記入欄がある場合があります。すべての契約で必須というわけではありませんが、念のため残しているという方もいると思います。
光回線と固定電話をセットで契約すると、単体で持つより料金が安くなるプランもあります。この場合は固定電話単体の是非というより、セット全体で比較する話になります。
昔から使っている番号を変えたくないという気持ちも、正直なところよく理解できます。
これは合理性だけでは測れない、心理的な理由だと思います。
固定電話|持たないを選んだ理由
現在、スマートフォンで連絡も緊急時の対応も完結していて、固定電話がないことで困った場面は、これまでほとんど思い当たりません。
ただ、実家の親の固定電話については、簡単にもうやめていいのではとは言えないと感じています。
親にとっては長年使ってきた連絡手段であり、私が一方的に判断できる話ではないからです。
この点は、次の見直しの機会に家族で話し合ってみようと思っています。
固定電話を残す場合|意識しておきたいこと
固定電話を残す場合、意識しておきたいのが迷惑電話・特殊詐欺への対策です。
特殊詐欺の犯人からのアプローチは、約6割が固定電話からだといわれています。この数字だけを見ると不安になるかもしれませんが、対策をとることでリスクは下げられます。
常に留守番電話に設定し、相手を確認してから折り返す習慣が、特殊詐欺の被害を防ぐ有効な方法だとされています。特殊詐欺の犯人からの電話は、電話番号が非通知であることがほとんどです。ナンバーディスプレイ機能を使い、知らない番号や非通知の着信には出ないようにするという対策も紹介されています。
「+1」「+44」など国際電話番号からの特殊詐欺も増えており、海外との電話が不要な方は、固定電話への国際電話の発信・着信を無償で休止できるサービスもあります。
しっかり貯金ブタこうした対策に加えて、迷惑電話防止機能がついた電話機を使うという選択肢もあります。相手の声を自動録音する旨のメッセージが流れる機能がついた製品もあり、対策の一つとして検討してみる価値はありますね。
やめる場合に確認しておきたいこと
固定電話を解約する場合、意外と見落としがちなのが他のサービスとのひも付きです。
インターネット回線とのセット割を利用している場合、固定電話だけを単独で解約すると、インターネット料金がかえって上がることがあります。契約内容を事前に確認しておくと安心です。
また、警備会社の連絡回線として固定電話が使われているケースもあるため、契約中のサービスに心当たりがある場合は、解約前に確認しておくことをおすすめします。
| やること | ポイント |
|---|---|
| ① 現在の電話サービスを確認 | NTT加入電話・ひかり電話」・ケーブルテレビ電話など、契約先を確認 |
| ② 電話番号を今後も使うか決める | 携帯電話や他社サービスへ番号を引き継ぐ場合は、先に移行先で手続き |
| ③ 電話帳・登録先を確認 | 銀行、カード、病院、役所、通販、知人などに登録している電話番号を変更 |
| ④ NTTなど契約先へ解約を申し込む | Webまたは電話で手続き |
| ⑤ 解約日を確認 | 指定した日・工事日に電話が使えなくなります |
| ⑥ レンタル機器を返却 | ひかり電話などでONU・ホームゲートウェイ等をレンタルしている場合 |
| ⑦ 最終料金を確認 | 解約後に最後の請求が発生する場合があります |
| ⑧ 必要なら関連サービスも解約 | インターネット、FAX、電話オプションなども確認 |



長年の番号を失いたくないから残しているという方は、番号そのものを維持する方法(電話番号保管・携帯電話への番号引き継ぎなど)がある場合もあるので、一度NTTや利用中の事業者に問い合わせてみるのも一つの手だと思います。
まとめ
固定電話は、もう不要と決めつけるものでも、絶対に残すべきものでもないと感じています。
自分の生活スタイルではほとんど使う場面がなかった一方で、親の固定電話については簡単に判断できないと感じました。値上げやサービス終了という今、動いている事実を踏まえつつ、自分と家族それぞれの事情に合わせて考えるのがちょうどいいのだと思います。
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