
一人暮らしの水道代を下げるために意識したことを記録しました。節水=我慢ではなく、習慣を少し変えるだけで変わる部分を正直に書きます。地域によって水道代の差が大きいことも整理しています。
電気代やガス代は、会社を変えることで毎月の支出を変えられる場合があります。でも水道代は、乗り換えという選択肢がありません。
水道事業は自治体が運営しているため、同じ地域に住んでいる限り、水道会社を選ぶことはできないのです。
だから水道代の節約は、電気代とは違って使い方をどう変えるかという話に集中します。
直近1年(2025年7月〜2026年6月)の一人暮らし平均水道代は月2,150円という統計があります(参考値)。劇的に大きく変えられるわけではないかもしれませんが、意識することで変わる部分はあります。この記事では、私が試してみたことと、正直な感想を書きます。
■最終更新日:2026年9月
一人暮らしの水道代の目安
一人暮らしの水道代の全国平均はおおむね月額2,000〜2,500円程度が目安です。
年間では約26,000円程度になります。
ただし、これは全国平均のため、住む地域によって大きく異なります。
自分の水道代の確認方法は、2か月に一度届く検針票(水道使用量のお知らせ)か、自治体の水道局のウェブサービスで確認できます。なお、水道代の請求は自治体によって2か月まとめての場合が多いため、月あたりの金額を把握するには請求額を2で割った数字で確認します。
平均より大幅に高いという場合は、使い方の問題以外に水道管の漏水などの可能性もあります。水道メーターを一定時間(水を使わない状態で)確認して、メーターが動いていないか確認することをおすすめします。漏水が疑われる場合は水道局(自治体)に相談してください。
水道代の内訳を知る
水道代は大きく2つの要素から成り立っています。
■ 基本料金
使用量に関わらず毎月発生する固定費用。契約口径(水道管の太さ)によって決まります。
■ 従量料金
実際に使った水の量(㎥)に応じて変わる費用。使えば使うほど上がります。
節水で変えられるのは従量料金の部分です。基本料金は一般的に変えられません。
どこで水を多く使っているかを把握することが節水の出発点になります。一人暮らしの水の用途を大まかに整理すると、シャワー・入浴が最も多く、次に洗濯・食器洗い・トイレという順が一般的です。
シャワーに使う水量が全体の3〜4割を占めるといわれています。シャワーを意識することが節水の最も効率的な入口になります。
意識して変わったこと|私がやった節水の話
実際に意識してみた節水行動と、正直な感想を書きます。
シャンプーをしている間・体を泡で洗っている間、シャワーを流しっぱなしにしていることに気づきました。洗っている間は止めるという習慣を意識するようにしました。
最初は少し面倒でしたが、慣れると特に不便は感じなくなりました。ただし体調が悪い日・冬の寒い日は無理をしないようにしています。体調に合わせて柔軟に、というのが継続のコツだと感じています。
水を流しっぱなしにしながら食器を洗う代わりに、洗い桶(または片方のシンク)に水を少しためてから流す方法を試してみました。
すべての食器洗いで実践しているわけではありませんが、油汚れの少ない日は意識するようになりました。
毎日浴槽に湯を張ることをやめて、湯船に入る日とシャワーだけの日を使い分けるようにしました。
寒い季節は湯船に入る頻度が増えますが、それは体調のためなので意識的に変えていません。節水のために健康を犠牲にしないというのが自分の基準です。
正直に書くと、水道代に大幅な変化を実感するほどの変化はありませんでした。
電気代はエアコンのオン・オフで月の使用量が大きく変わりますが、水道代は生活習慣を少し変えても、変化幅が小さい。意識して少し変わった感覚はあるという程度で、劇的に変わったとは言えません。
水道代の節約は、電力会社の乗り換えや格安SIMへの切り替えほどのインパクトはありません。大きな変化より、小さな積み重ねという性質の節約です。
節水シャワーヘッドを試してみた
節水グッズの中で最も効果を実感しやすいとされる節水シャワーヘッドを試してみました。
一般的な節水シャワーヘッドの価格帯は3,000〜8,000円程度(参考値)。製品によって30〜50%節水という表示があります。ただし、実際の節水効果は水圧・使い方・もともとの使用量によって個人差が大きいです。
元が取れるかどうかは、水道代の水準・シャワーの使用頻度・製品の価格によって変わります。一人暮らしで月の水道代が2,000円程度の場合、節水シャワーヘッドに4,000〜5,000円を投資して元を取るには、一定の期間がかかる計算になります。
節水効果を感じたい・シャワーの使い心地を変えたいという動機があれば試す価値はあると感じています。節約のためだけに買うという場合は、期待する節約額と購入費用のバランスを先に確認することをおすすめします。
水道代でできないことを知っておく
水道代の見直しで最初に知っておくべきことは、電気・ガスと違い、水道会社を選ぶことはできないという事実です。
水道事業は自治体が運営するため、同じ地域に住んでいる限り、より安い水道会社に乗り換えるという選択肢がありません。
ただし、引越しを検討している方は、引越し先の水道代が変わる可能性があります。
都道府県別の上下水道料は、最も高い佐賀県(8,461円・二人以上世帯の平均)と最も安い青森県(2,489円)では3倍以上の差があります。これは住む地域によって固定的に決まる要素のため、引越しを考えている方はこの情報が参考になる場合があります。
しっかり貯金ブタ地域差の詳細については、次の記事でまとめています。
日本全国の地域別水道代の特性
地域によって水道代がこれだけ違う
都道府県別の上下水道料(二人以上世帯の月平均)では、最も高い佐賀県(8,461円)と最も安い青森県(2,489円)では3倍以上の差があります。
一人暮らしに換算すると差は縮まりますが、それでも地域によって月数百〜千円単位の差が生じます。
都道府県別・料金が高めの傾向(参考) 1位:佐賀県、2位:富山県、3位:山形県、4位:岩手県、5位:山口県
都道府県別・料金が安めの傾向(参考) 47位(最安):青森県、46位:鹿児島県、45位:兵庫県、44位:徳島県、43位:北海道
※上記は二人以上世帯の統計。一人暮らしの場合は使用量が少ないため、差の絶対額は小さくなります。参考値としてご覧ください。
なぜ地域によって水道代が違うのか
水道料金が地域によって大きく異なる主な理由は、水源の確保のしやすさ(地形など)・浄水設備や水道管の維持管理コスト・人口密度の3点です。人口が多く密集した地域ほど1人あたりのコストが低くなる傾向があります。
主な要因を整理します。
① 水源の確保しやすさ
天然地下水が豊富な地域は、取水・浄水のコストが低くなります。熊本市は全国の政令指定都市の中で最も水道料金が安い都市です。その理由は天然地下水100%という他都市にはない圧倒的な優位性によるものです。一方、水源が遠い・複雑な浄水が必要な地域は料金が高くなりやすいです。
② 水道管・施設の老朽化と更新コスト
厚生労働省の「水道統計」(令和4年度)によると、全国平均の法定耐用年数超過管路率は約20%に達しており、今後10〜20年での大規模更新が必要とされています。老朽化した設備の更新コストが高い地域は、水道料金に影響する場合があります。
③ 人口密度・過疎化
水道インフラは固定費の割合が高く、利用者数に関係なく一定の維持管理費がかかります。人口が減ると1人あたりのコストが増えるため、過疎地域ではさらに高くなりやすいです。
④ 大都市のコスト優位
東京や大阪などの大都市で一人暮らしをする場合、水道代は比較的低めに設定できる可能性があります。利用者数が多いため、1人あたりのインフラコストが低くなります。
地域差が大きい理由と、一人暮らしへの影響
水道代は、気候よりも水源の確保のしやすさ(地形など)・浄水設備や水道管の維持管理コスト・人口密度などの自治体のインフラ環境によって料金設定が大きく異なります。
一人暮らしの場合、水の使用量が少ないため、基本料金の割合が大きくなります。そのため、地域によって基本料金が異なる分が一人暮らしの水道代に直接影響します。
引越しを検討している方へ
引越し先の自治体の水道料金は、市区町村の公式サイトで水道・上水道と検索すると担当部署と料金表が見つかります。引越し先を複数検討している場合、水道料金も比較する項目の一つとして確認しておくことをおすすめします。
自分の地域の料金が高い・安いと感じている方へ
もし自分の地域の水道代が全国平均より大幅に高い場合でも、上述のとおり自治体の事情(水源・インフラ・人口)によるものであり、個人の節水行動だけで解決できる範囲には限界があります。節水への意識は続けながら、光熱費全体のバランスで考えることをおすすめします。
まとめ
水道代の見直しは、電気・ガスのような乗り換えで大きく変わるという体験はありません。
シャワー中の止水・食器洗いの工夫・浴槽の湯量の調整——こういった日常の小さな意識の積み重ねが、水道代の節約の本質です。
劇的な変化は期待しにくいですが、意識することで変わる部分はあるという感覚で取り組むのが、長く続けるコツだと感じています。
光熱費全体を見直したい方は、電気・ガスの見直し記事もあわせてご覧ください。









